患者ロボットを用いた看護学生の身体スキル学習の支援

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看護動作学習のための患者ロボット

開発した患者ロボットを看護教員が実際にベッドから車椅子へと移乗する様子.

患者をベッドから車椅子に移す車椅子移乗動作やベッドに患者を寝かせたまま着替えさせる寝衣交換等,看護師は患者の身体を扱うさまざまなケアを行っています.このような看護動作は,患者と看護師自身の身体を守るためにただいく行われる必要があります.しかしながら,看護学生は実際の患者を扱うことが難しいため,看護大学在学中にこのような動作を正しく学ぶことが難しい状況にあります.

そこで,車椅子移乗動作を例にとり,実際の患者のように動く患者ロボットの作成を行っています.具体的には,筋力が衰えた患者や身体に麻痺がある患者等を再現しています.これにより,看護学生がより実際の現場に近い状況で看護動作の学習ができるものと期待されます.

 

○過去の研究○

画像処理を用いた看護動作学習のためのスキル評価とフィードバックシステム

看護学生のスキル評価システム.カメラにより看護学生と患者役の動きを認識し,評価を行う.

看護学生が看護動作を自習するためのシステムを作成しました.具体的には,車椅子移乗動作や寝衣交換を行っている看護学生をカメラによって撮影し,画像処理を用いて自動的にその看護動作を評価するシステムを構築しました.学生はこの評価に基づき,自分の看護動作のどこが正しく,どこが間違っていたのかを判断できます.構築したシステムは,看護教員と同等の評価を行うことが可能でした.

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